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言論戦を勝ち抜くために 世界日報再検証

◯つれづれ日誌(令和6年2月7日)-言論戦を勝ち抜くためにー世界日報再検証 

 

恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたには、わたしがついている(使徒行伝18.9)

 

前回のつれづれ日誌でも述べましたが、1月28日、文京シビック・センターで行われたジャーナリストの福田ますみさんの講演会で、彼女が「何故旧統一教会の取材をするようになったか」を語られました。彼女は、作家の百田尚樹氏も絶賛している『ポリコレの正体』(方丈社)という本を3年ほど前に出されていますが、その際、アメリカのポリコレ(ポリティカルコレクト)について世界日報の記者に取材したというのです。その時対応した方が、知識も豊富であり、親切で印象も良かったので、旧統一教会(以下、「UC」と呼ぶ)が世間でカルト集団・反社と言われている事とまったく結びつかなかったというのです。 

 

その後、安倍晋三元首相暗殺後事件でメディアの魔女狩り的なUCのバッシングが始まりましたが、何故あの時の世界日報の人が、怪しげな集団にいるのか理解出来なかったと告白されました。そんな時、月刊Hanadaの編集者から「世界日報はクオリティが高いし、人もいいですよ」と聞いたので連絡して、お付き合いが始まり、UCへの批判がまったく偏見であり、その実像が分かったというのです。 



 

【ポリコレと全国弁連の正体】 


福田ますみさんは、著書『ポリコレの正体』の中で、正義の仮面を被ったポリコレの起源が、左翼思想の強化により資本主義国を弱体化することが必要と主張する新左翼の父「ヘルベルト・マルクーゼ」や、人種差別反対を標榜するが実体は左傾化した暴力的圧力団体である「BLM」(ブラック・ライブズ・マター)であることを突き止められました(『ポリコレの正体』P7)。そして同様に、UC批判の急先鋒に立つ「全国弁連」の正体が、被害者救済ではなく、スパイ防止法と反共を理念とするUC潰しにあったことを見抜かれました。 

 

余談になりますが、昨年3月2日に死去された幸福の科学の大川隆法総裁は、死ぬ前に著書『地獄に堕ちないための言葉』(地獄界探訪)を出されましたが、その51ページで「悪質な霊感商法対策弁護士は、最も高温の油で煮られていた」と地獄の様相を書かれています。その真偽のほどは別にして、善良なUC信徒の人権をここまで踏みにじった紀藤正樹弁護士ら全国弁連は、いずれその報いを受けることになるでしょう。 


さて、ポリコレとは、「ポリティカル・コレクトネス(political correctness) 」の略で、「政治的正しさ」「政治的妥当性・正当性」という意味があり、 他者に対して、人種・性別・国籍・宗教・年齢・障害などを理由とした「差別的な表現を正す」という考え方であります。 しかしその実体は、「人種差別やジェンダーによる差別をなくし、多様性を認めよ」という掛け声のもとに「見境いない平等・行き過ぎた人権」が謳われ、伝統的価値を破壊するもので、その正義の基準に沿わないものは、メディア総出で集団リンチのごとく批判され、社会的に抹殺されるというのです。福田ますみさんは、これからの日本でポリコレが猛威を振うのは、「LGBT」や「ジェンダーフリー」だと予告されましたが、正にその通りになりました。 

 

ポリコレの例として、アメリカではその大義名分のもと、「メリークリスマス」と呼ばずに、「ハッピーホリデーズ」と呼ぶことを余儀なくされました。また「お父さん」「お母さん」と呼ぶのは性差別だとして公式の場では使えなくなり、カリフォルニアでは、LGBTQに配慮するため、結婚式の際、「夫」とも「妻」とも言えないと言われています。 

 

福田ますみさんは、著書『ポリコレの正体』の中で、「ポリコレは政治的公平性とか政治的妥当性と訳しますが、事実は中立でも公平でもない。結局、左翼の価値観にそぐわない意見を封じ込める思想警察であり、言葉狩りそのものです」(『ポリコレの正体』P71)と指摘し、世界日報編集委員の早川俊行氏の言葉を、次の通り引用され警鐘を鳴らされました。 

 

「米国にはもともと、マルキストたちがいましたが、そこにフランクフルト学派の学者たち(マルクーゼら)が入ってきて、文化的側面からのアプローチを数世代にわたって行った結果、今日のようなポリコレが蔓延し左翼全盛の米国ができあがってしまったのです。モラルの源である『キリスト教の価値観を削り取って社会を弱体化させること』こそ左翼の最大の目標であり、そこにフォーカスしたのです」(『ポリコレの正体』P71)


【言論機関の大切さー組織防衛の要】 

 

上記に見てきたように、福田ますみさんは、世界日報との繋がりからUCを取材され、ポリコレの正体(文化共産主義)を見抜いたように、UC叩きの正体(全国弁連)を見抜いて、理路整然とUCを弁明・反論しておられます。また著名なジャーナリストの櫻井よしこさんも、世界日報の存在価値を認め、ぶれることなく日報を支持されており、その他、杉原誠四郎氏、西岡力氏ら、いわゆる保守論客の多くが世界日報を高く評価し、そしてこれらの保守論客が中核となって、激しいマスコミのバッシングに晒されているUCを擁護する論陣を張って下さっています。 

 

筆者は、日本UC始まって以来の未曾有の艱難に際して、言論の大切さ、特に言論機関を持つことの死活的意味を強く認識しています。そしてこの度、遅まきながら世界日報の存在意義を改めて自覚することになりました。 

 

世界日報は1975年、UC教祖である文鮮明師の呼びかけで、一般紙を目標に1975年(昭和50年)1月1日に創刊されました。従って既に49年の歴史を有することになります。 

 

記者など社員のほとんどがUCメンバーであることから、UCの機関紙ではないかと見られる一面はありますが、あくまでも一般紙というスタンスを崩すことなく、内外の政治や経済、社会、文化、教育、スポーツ、オピニオンなど総合的に報道してきました。現在、世界日報は本紙の他に、週刊新聞『Sunday世界日報』、月刊誌『ビューポイント』、メールマガジン「ワールド・ニューズ・メール」(World News Mail)を発行しており、姉妹紙にはワシントン・タイムズ、韓国紙世界日報(セゲイルボ)、ネパール・リパブリック・メディアがあり、通信社として時事通信社、UPIと契約しています。 

 

また、世界日報読者向けに設立された「世日クラブ」があり、保守系の著名な論客の講演が行われています。更にWikipediaによれば、世界日報社が制作するインターネット番組「パトリオットTV」は、政治評論家の田村重信氏がキャスターを務め、伊藤俊幸、香田洋二、山口昇、岩田温、八幡和郎、阿比留瑠比、江崎道朗、小川和久、古川勝久、松田学、渡瀬裕哉、小川榮太郎、西岡力、遠藤誉、平井宏治、安積明子、渡邉恒雄、永岩俊道、鷲尾英一郎、神津健一、ロバート・エルドリッヂ、デービッド・アトキンソンなど(敬称略)、多彩なゲストが出演しているといいます。 

 

即ち世界日報は、文師の神主義(ゴッドイズム)を根本とし、反共と愛国を基本理念とする覚醒の一般日刊紙であり、真性な保守思想を牽引する日本唯一の保守系預言紙であります。櫻井よしこさんもご指摘の通り、月刊誌でも週刊誌でもなく、日刊紙を発刊することが如何に大きな力なのかを再認識したいと思います。 

 

しかし世界日報社がUCの関連団体であることは事実であり、とりわけこの度の一連のUCバッシングには、これら世界日報の信用と人脈が極めて大きな役割を果たしています。知ると知らざると、正に「組織防衛の要」としての役割を担っていることは確かであり、紆余曲折はあったとしても、よくぞ49年間、出し続けたものだと感慨もひとしおです。聖書に「もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」(ルカ19.40)とある通り、この度筆者は、言論機関を持つことの意義を再確認させられたものであります。 

 

【世界日報への期待】 

 

宗教団体系の日刊紙としては、創価学会の機関紙「聖教新聞」と公明党の機関紙「公明新聞」があり、国際的にはキリスト教系新宗教団体クリスチャン・サイエンスのオンライン日刊紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」があります。しかしこれらはあくまでも機関紙、乃至は疑似機関紙であり、いわゆる一般紙ではありません。 

 

この点世界日報は、一般紙としての建前を貫いており、このような新聞は宗教系新聞としては他に類例がありません。確かに一般紙と機関紙の相反するアンビバレントな関係、即ち、一方を得れば他方を失い、他方を得れば一方を失うという二律背反的な関係にありますが、それを止揚して、新しい型の新聞を創造することこそ、今まで誰もなし得なかった世界日報の大きな役割であり、この度のUCバッシングはその試金石になるかも知れません。大袈裟に言えば、世界日報は正にこの日のためにあったと言えなくもなく、少なくとも筆者にはそう思えます。 

 

しかし、全国弁連は、「世界日報はUCのダミーだ」としてレッテル貼りを行い、社会的に葬ろうとしています。これは反対派の常套手段で、同様に全国弁連は、世界平和女性連合(WFWP)を、「女性連合はUCのダミーだ。それは女性連合の会長を文鮮明・韓鶴子総裁が任命していることからも明らかだ」などと言い掛りの主張をして日本女性連合を貶めました。国連経済社会理事会との総合協議資格を有する国連NGO組織である女性連合は、これらを名誉毀損だとして、全国弁連を相手に訴訟を提起しています。原告訴訟代理人の徳永信一弁護士は、「総理大臣や最高裁長官を任命しているのは天皇である。天皇が任命したからと言って総理大臣や最高裁長官を天皇が支配していると言えるのだろうか」と裁判で問題提起されました。また、「カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの首相はイギリスのエリザベス女王が任命しているが、それをもって女王がカナダを差配していると言えるのか」と反論されました。 

 

思えば45年ほど前、筆者が東横線の都立大学駅近くに住んでいた時、世界日報を購読していましたが、毎朝新聞が届けられていたことを想起いたします。配達した方は、多分信徒の一人だと思いますが、確かに届けられていました。その後住居を移転したこともあり定期購読は終わりましたが、あれから45年、世界日報は休まず出し続けられ、多くの予算と共に、貴重な信徒の汗と涙が投入され続けてきたのです。 

 

こうして筆者は、このUCの艱難に際し、遅まきながら世界日報の意義と価値を再認識し、一年前から日刊電子版と『Sunday世界日報』を購読し大いに啓発されています。実は筆者は牧師としての立場で、日報のオピニオンに隔月投稿しており、また、世界日報歴代3代の社長が、拙著『異邦人の体験的神学思想』を愛読しておられることを耳にし、大変恐縮すると共に励まされました。この激しい言論戦にあたり、すべての心ある信徒は世界日報を支援すると共に、世界日報のために祈りたいと思います。 

 

奇しくも1月27日、愛媛で「信教の自由と人権を守る愛媛県民シンポジウム」が挙行されましたが、講演者の中山達樹弁護士は、今一番大事なことは「勇気を持って発言することだ」と強調されました。解散請求裁判は、法律論で勝っても、世論に負けることがなきにしもあらずであり、今一歩、勇気を持って発言することの大切さを呼びかけられました。また若手を代表して小嶌希晶(こじまきあき)さんは、コミュニケーション能力や弁明・説得の言葉不足を吐露しながらも、自分たちに出来ることはしたいと決意を新たにされました。

   

「ヘブライ語をギリシャ語で語る」という言葉があります。これはヘブライズム思想をヘレニズムの言葉(ギリシャ哲学)で語るという意味であり、アウグスティヌスは人々を救いに導くために、キリスト教の本質を損なうことなく、この世の知恵や文化、人間の言葉をも大胆に活用しました。是非小嶌さんらも、世界日報から「言葉」をもらって言語化能力を高め、コミュニケーション能力を磨いて、大胆に挑戦して頂きたいと思います。

   

聖書は、「恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたには、わたしがついている」(使徒行伝18.9)と語っており、また「もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」と明記されています。神よ、我が霊よ!  共にあって戦いたまわんことを!   (了)   牧師  吉田宏




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