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トランプの大統領選挙当選に思う 現代のペルシャ王クロスたらんか!

◯徒然日誌(令和6年11月13日)  トランプの大統領選挙当選に思うー現代のペルシャ王クロスたらんか! 

 

ペルシャ王クロスの元年に当り、主はエレミヤの口によって伝えた主の言葉を成就するため、ペルシャ王クロスの霊を感動されたので、王はあまねく国中にふれ示し、またそれを書き示めして、ペルシャの王クロスはこう言いう、「天の神、主は地上の国々をことごとくわたしに賜わって、主の宮をユダにあるエルサレムに建ることをわたしに命じられた。あなたがたのうち、その民である者は皆、その神、主の助けを得て上って行きなさい」(歴代志36.21~23)

 

<プロローグ> 

 

11月5日(日本時間6日)、共和党のドナルド・トランプ前大統領(以下、「トランプ」と呼ぶ)と民主党のカマラ・ハリス副大統領で争われたアメリカ大統領選挙はトランプの圧勝で終わり、ハリスは敗北を認めた。選挙人獲得でトランプは312票(全得票数7483万票、ハリスは226票(全得票数7123万票)と、選挙人、全得票数のいずれもでハリスを上回った。トランプは声明で「アメリカの歴史上、最も偉大な政治的勝利だ」と宣言し、「アメリカ全体の大統領になる」と約束した。アメリカ47代大統領になるトランプは、2期任期を連続しない再選(返り咲き)を果たした大統領としては、グロバー・クリーブランド以来二人目で132年ぶりとなる。 

 

2024年のアメリカ大統領選挙の有権者は、約2億4000万人だが、しかし、勝敗を決めるのは、勢力が拮抗している少数の「swing state(揺れる州)」と呼ばれる激戦州での勝敗である。今回の選挙では、「揺れる州」はアリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネヴァダ、ノースカロライナ、ペンシルヴェニア、ウィスコンシンの7州であったが、トランプは激戦州の全ての州で勝利した。また、上院、下院でも共和党が制し、いわゆる「トリプルレッド」ということになった。 

 

では勝利の要因は何だろうか。第一にトランプがラストベルトと呼ばれる中西部と大西洋岸中部地域に渡る脱工業化による赤錆地帯に力を入れると共に、チップの収入、残業代、社会保障などを非課税にするといったトランプの経済政策が分かりやすかったことがある。一方、ハリスの経済政策は「希望の経済」と言った具体性に欠けるものであった上、現下のインフレ下で苦しむ国民を納得させるものでなかった点が指摘されている。 

 

また白人についで人口が多いヒスパニック系は、従来多様性重視という観点から民主党支持だと言われてきた。しかしヒスパニック系はカトリックが多く、保守的な考えを持っているということもあり、今回ハリス氏よりもトランプ氏に票が流れたと言われている。更に、不法移民問題やジェンダー問題でも、トランプには説得力があった。(明海大学教授小谷哲男談)

 

そうしてトランプには、キリスト教福音派を含む「MAGA派」(マガ)による熱狂的な支持があった。MAGAとはMake America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)の頭文字を取った造語で、トランプの選挙スローガンであり、また熱心な支持者である。またジェームズ・デイヴィッド・ヴァンス副大統領候補やイーロン・マスク、トゥルシー・ギャバードといった優れた援軍にも恵まれた。そしてそもそもトランプとハリスでは、人間としての資質と力量に格段の差があったのである。そしてこれらが総合的な要因となってトランプの圧勝につながった。 



 

【真の勝因とはー丘の上の町】 

 

しかし、真の勝因はもっと根本的なところにあると筆者は思う。 それは左翼思想を持っていたバラク・オバマ氏以来の民主党政権によるリベラル化(左傾化)に、危険を感じたアメリカの良識が、「丘の上の輝く町」(マタイ書5.14)の理想を取り戻して、アメリカのマニフェスト・デスティニー(明白なる使命)といわれる「建国の精神に回帰」しようとするトランプの理想に共感したことにある。 

 

トランプの「Make America Great Again」とは、アメリカをもう一度「神に選ばれた特別な国」、「自由と民主主義の宣教師」に復活しようという意気込みであり、アメリカは、神から付与された自由・平等・人権・法の支配といった普遍的価値を世界に拡散していくという「明白な使命」(マニフェスト・デスティニー)があるとの表明である。 

 

ちなみに「丘の上の町」  (a City on a Hill)とは、マタイ書の「あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない」(5.14)に出てくる言葉で、1630年3月、アルベラ号でアメリカのマサチューセッツ湾ボストン上陸を目前にした初代総督ジョン・ウインスロップが、船上で行った説教「A Model of Christian Charity」(神の慈愛に満ちた模範となる町)で引用された言葉である。しかもただの「丘の上の町」ではなく「輝ける丘の上の町」へと進化し、アメリカという国家の象徴、国民的信仰とも呼べるべきものとなっていった。以下は、大統領選挙で勝利したジョン・F・ケネディの演説である。(1961年1月9日)

 

「今日、全ての人々の目はまさに私たちに注がれている。政府の全ての機関は『丘の上の町』とならなければならない。そこに住む者は、大いなる信頼と大いなる責任を備えていなければならない。なぜなら、我々が船出しようとする1961年の航海は、かつてのアルベラ号による1630年の航海に劣らない厳しいものだからである」 

 

ウィンスロップの説教から400年近い年月を経た今日も、ピューリタンたちの目指した建国の理想は、アメリカ社会に生き続け、社会を動かす大きな原動力となっている。その「丘の上の輝く町」は、トランプの勝利で、かろうじて踏みとどまり、オバマ氏以来の「多様化」「多文化共生」という名の左傾化に歯止めをかけ、これ以上の民度の劣化を防ぐことができたのである。ちなみにオバマ氏は若い頃、アメリカ左翼活動家の元祖と言われたソウル・アリンスキーの信奉者で、熱心なマルキストだったという。(早川俊行著『 トランプ超保守改革』世界日報社P139)

 

ところで今後の課題であるが、「アメリカファースト」を掲げるトランプは、日本を始め同盟国に応分の防衛費負担を求めてくると思われる。また貿易赤字削減のための高い関税政策(10%~20%)にも懸念が強まっている。安倍元首相はトランプと蜜月関係を築いたが、果たして少数与党の不安定な石破首相を、トランプがまともに相手にしてくれるか否か、大変心もとない。 

 

トランプはウクライナ戦争の即時停戦を標榜しているので、ウクライナへの軍事支援が継続するか否か懸念される。しかし、イスラエルには従来通り軍事的、政治的支援は続行されると思われる。一方、バイデン政権の日米韓の連携は、トランプもこれについては「数少ないバイデン氏の成果」として引き継ぎ、発展させていくと思われる。対中国に対しては、経済・安全保障の両面で最大の脅威と見なし、中国の製品に対して60%の関税をかけるのではないかと言われ、ハイテク分野での競争を進めていくのではないか。中国はアメリカの最大のライバルであり、中国を経済的、政治的、あるいは軍事的に牽制するためにも、「クアッド(Quad)」(日米豪印戦略対話)という枠組みの活用や、「オーカス(AUKUS)」(米英豪軍事協力)も引き継いで、中国に対する牽制を強めていくだろう。一方、TPP(環太平洋経済連携協定)やIPEF(インド太平洋経済枠組み)には懐疑的である。 

 

ともかく、新しいトランプ政権が、バイデン民主党政権によって混迷を深めた世界に秩序を取り戻し、平和をもたらしてくれることを祈念する。 

 

【トランプとキリスト教信仰】 

 

さて、今回のトランプの選挙戦勝利、第47代大統領就任を神の救援摂理の観点から見た場合、どのように見ることができるだろか。トランプ大統領の出現を、前記したように国際政治や経済の観点から論評することもできるが、筆者は、福音派の支持を受けたトランプの「キリスト教信仰」に着目して論考すると共に、バビロン捕囚からイスラエルを解放した「ベルシャのクロス王」にトランプを準えることにした。 

 

<トランプとキリスト教信仰>

 

トランプは三人の女性と結婚・離婚を繰り返し、元ポルノ女優からトランプとの不倫関係を暴露されるなど醜聞が後を絶たない。一体、トランプのキリスト教信仰は偽善なのだろうか。この点、早川俊行著『 トランプ超保守改革』(世界日報社)には、保守派コラムニストのマーク・ティーセン氏の言葉を引用して次のように記されている。 

 

「トランプを道徳的模範とする人はいない。最も宗教的な大統領でもない。しかし、最も親宗教的な大統領だ。保守派キリスト教徒はトランプを信仰でなく仕事ぶりで判断している。生命(中絶問題)と自由(信教の自由擁護)に関する限り、トランプは素晴らしい仕事をしている」(『 トランプ超保守改革』P52)

 

そう言えば、ダビデは不倫と殺人の罪を犯し(1サムエル記11章)、その罪を詩篇51篇で悔い改めた。ソロモンも多くの異邦人の妻を侍らせ、偶像崇拝の罪を犯した(1列王記11.3~8)。しかしなお彼らは、神殿理想を実現し、イスラエルに繁栄をもたらした偉大な王と称えられている。同様に、セクハラで訴えられるなどの逆風があった2016年と2020年の大統領選でも、アメリカ人口の4分の1を占める福音派の有権者は、トランプ氏を強く支持したのである。ちなみに福音派とは、聖書を誤りなき神の言葉と信じ、キリスト教原理主義的な側面を持つ超教派的なキリスト者の総称である。彼らは聖書を絶対視し、人工妊娠中絶や性的少数者(LGBTQ)の権利擁護に反対し、リベラル的な考えがアメリカに浸透して、建国の精神が崩れていくことを危惧している。自分たちが守ってきた伝統的な価値観が覆されつつある状況に危機感を強めているのだ。 

 

だが、果たしてトランプは敬虔なキリスト教徒なのだろうか。現世界日報社長の早川氏は『トランプ超保守改革』の中で「宗教から程遠い存在に見えるトランプだが、演説では神という言葉を躊躇なく繰り返す」(P41)と述べ、「オバマ元大統領は『米国を根本からつくり変える』(ファンダメンタリー・トランスフォーム・アメリカ)という目標に基づき、アメリカを神なき世俗国家へと変えることを目指したが、トランプは『アメリカを再び偉大にする』(メーク・アメリカ・グレート・アゲイン)を掲げ、『神の下の一つの国家』の伝統を取り戻そうとしている」(P34)と記している。そしてトランプは「アメリカは信仰者の国であり、神への信仰を持ち続ける限り繁栄する」と強調した。つまり、オバマ氏が国家から宗教を切り離したのに対して、トランプは国家の理念に宗教は不可欠と考えたのである。 

 

アメリカ独立宣言の冒頭には、「すべて の人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」と述べられているが、まさにトランプは「神から付与された権利」を強調した。そして2017年5月には、政府機関に「信教の自由を尊重することを命じる大統領令」に署名した。またトランプは大統領在任中、連邦最高裁に保守派判事を3人送り込み、その結果、中絶の権利を認めた判決(1973年に連邦最高裁が下したロー対ウェイド判決)を覆すことにつながり(2022年6月24日にロー対ウェイド判決を覆した)、福音派からは厚く支持されている。 

 


スコットランド生まれのトランプの母親は、カルバン派のスコットランド長老派(ブレスビテリアン)の信仰を持ち、長老派信仰に基づいて子供たちを育てた。トランプは大統領宣誓式において、母親から譲り受けた聖書を置き、そこに手を置いて宣誓式を行った。トランプはプロテスタント長老派のクリスチャンで、「自由・人権は神からの贈り物」という言葉をよく使い、聖書が座右の書であると言われている。ビリー・グラハムの葬儀では故人を称え、「アメリカは祈りによって支えられている国」と述べた。まさにトランプは親宗教的であり、宗教の自由の守護者なのである。 

 

<運命の7月13日>

 

2024年7月13日、トランプはペンシルベニア州バトラーで、選挙演説中に銃撃され、右耳を負傷したものの九死に一生を得た。トランプ暗殺未遂事件である。犯人のトーマス・マシュー・クルックス(20才)が演説台から約120メートル離れた建物の屋上からAR-15型ライフルで8発発砲し、聴衆1人を死亡させ、トランプを含む3人を負傷させた。犯人はシークレットの狙撃手に射殺された。 

 

銃撃に会いながらも致命傷を免れたことについて、キリスト教右派・福音派の支持者らは、トランプが「神に召され、神から祝福された人」との確信を強めている。共和党全国大会で話を聞いた州・地域を代表する代議員(18人)のほとんどが、神秘的なことが起きたと語り、トランプが死を免れたのは「神のおかげ」との考えを示した。 

 

トランプ氏自身もあくる7月14日、自らのサイトに「考えられない事態をまさに神の力で回避した」と投稿した。トランプはアメリカを「癒やす」という発言を繰り返しており、彼自身「自らの使命を果たすために、神の特別な摂理により暗殺から命を救われた」と述べている。かくしてイエス様のように死を超えて復活したトランプは、神に印を押されたアメリカの預言者・祭司長となって、世界を解放する平和の使者となることが願われている。 

 

【トランプは現代のクロス王たるか】 

 

さてイスラエル(ユダ王国)は、王の罪や偶像崇拝と律法への不信仰の罪により、前587年、新バビロニア王国のネブカドネザル王により滅ぼされた。イスラエルは国家・国民・領土・生命を奪われ神殿を破壊された。そうしてイスラエルの指導者など多くの住民を捕らえてバビロンに強制的に移住させたのである。これが「バビロン捕囚」であり、神はアッシリアを使って北イスラエルを、バビロニアを用いて南ユダを滅されたのである。 

 

即ち、ユダ王国のゼデキヤ王はバビロンに反抗したため、捕らえられ、彼の子どもたちは彼の前で殺され、彼自身も両眼をえぐり取られ、鎖につながれたままバビロンへ連れて行かれた(2列王記25.5~7)。エルサレムは陥落し、神殿は火で焼かれ、周囲の城壁はことごとく破壊され、王宮と神殿の財宝は奪い去られた。老若男女を問わず多くの者が虐殺され、貧民を除く、多くの指導者たちがバビロン捕囚という憂き目に遭ったのである。(2列王記24.8~17)

 

<バビロン捕囚から解放するペルシャ王クロス>

 

しかしエレミヤの預言に「バビロンで70年が満ちるならば、わたしの約束を果たし、あなたがたをこの所に導き帰る」(エレミヤ29.10)とある通り、前538年、イスラエルはペルシャ王クロス(前576年頃~前529年)によってバビロン捕囚から解放された。 

 

クロス王は、アケメネス朝ペルシアを建国し、前538年には新バビロニアを亡ぼしてメソポタミアの統一を達成した。このときバビロンを滅ぼしたクロス王は、イスラエル人のエルサレム帰還を許可し、神殿を建設する勅令を出したのである。クロス王はペルシア帝国の実質的な建国者であり、周辺諸民族を征服したことから大王とも言われる。 

 

バビロン捕囚は、イスラエルを神に立ち返らせるための「試練」であり、クロス王による解放は「神のご計画」であったと理解された。神は、異邦人の王クロスをバビロン捕囚の解放のために選ばれたというのである。聖書はクロス王を「受膏者」(油を注がれた者)と呼び、神は義をもってクロスを起された。彼は本国ペルシアのパサルガダエに都城を造営し,ペルシア人から「父」、ギリシア人から「理想の王」とみなされ、またユダヤ人からバビロン捕囚の解放者として「受膏者クロス」と呼ばれた。それは彼の人格とともに、彼の帝国支配がゆるやかな同君連合国家の形態をとり、諸民族の自治を尊重したことにもある。 

 

クロス王によるバビロン捕囚の解放は、聖書のイザヤ書に預言されている。 

 

「わたしはわが受膏者クロスの右の手をとって、もろもろの国をその前に従わせ、もろもろの王の腰を解き、とびらをその前に開かせて、門を閉じさせない。わたしは主、イスラエルの神であることをあなたに知らせよう」(イザヤ45.1~3)

 

「わたしは義をもってクロスを起した。わたしは彼のすべての道をまっすぐにしよう。彼はわが町を建て、わが捕囚を価のためでなく、また報いのためでもなく解き放つ」(イザヤ45.13)

 

<トランプは現代のクロス王か> 

 

さて筆者には、妙にトランプがペルシャのクロス王とだぶって見えるのである。 

 

今や未曾有の迫害と試練の中にあるUCは、まさに「令和のバビロン捕囚」と言うべき受難の中にある。岸田政権による解散命令請求は宗教団体に対する死刑宣告であり、UCは受刑者となった。左傾マスコミと全国弁連と政府が一丸となってUCを捕囚したのである。果たしてトランプは、共産圏など世界で信仰の自由を奪われた人々を解放する自由の守護神になれるだろうか、そして理不尽な令和のバビロン捕囚からUCを解放する「現代のクロス王」となることができるのであろうか。 

 

かってトランプは国連で、宗教の自由は人権の中の人権であるとし、「宗教の自由を守ることは最優先課題であり、アメリカは世界の宗教迫害を終わらせ、宗教の自由を守る」と宣言した。元々アメリカは、宗教的な迫害から逃れてきたキリスト教徒が建国した国であり、この宣言はプロテスタントの価値観が浸透したキリスト教国家アメリカの矜持である。トランプは信教の自由が共産圏を始め世界の至るところで侵害されているとし、アメリカは信教の自由の守護者として、ウイグルやチベットなど宗教弾圧に苦しむ世界の受難者を解放すると誓った。 

 

ちなみに歴代アメリカ大統領は、いわゆる「メンター」と呼ばれる牧師などによる「霊的アドバイザー」をホワイトハウスの顧問にしてきた。ビリーグラハムは戦後の歴代大統領の霊的顧問であり、また韓鶴子総裁主宰の「世界聖職者指導者会議」(WCLC)設立集会(2019年)で祝辞を述べたポーラ・ホワイト牧師は、トランプ大統領の重要なメンターである。ホワイト牧師は、2012年12月5日に行われたUPF(天宙平和連合)の祈祷会でも、韓総裁の平和と超宗教への業績を高く評価し、歴史が「神の復帰歴史」であることを聖句を引用しながら説き明かした。 



そしてホワイト牧師と共に、トランプはUC関連の集会に、度々メッセージを寄せており、UCへの理解はかなり深いものものがある。 

 

トランプは、2021年9月12日に韓国京機加平郡の清心ワールドセンターでUPF(天宙平和連合)とUCが共催した「THINK TANK 2020 希望前進大会」で特別演説を行い、自らが朝鮮半島の平和統一に尽力したことを強調すると共に、韓鶴子総裁を平和の母として称えた。この大会には安倍元首相もビデオメッセージでスピーチし、「UPFの平和ビジョンにおいて、家庭の価値を強調する点を高く評価する」と語った。(米国のUPFインターナショナルとワシントン・タイムズが安倍氏側にビデオメッセージを依頼した)

 

更にトランプは、2023年5月3日、UPFが韓国・ソウルで「ピースサミット2023」を開いた際、ビデオメッセージで次のように語った。(この大会にはトランプ政権の国務長官を歴任したポンぺオ氏も参加していた)

 

「演説ができて光栄だ。堂々と私たちの価値を追求してください。すべての人が政府ではなく、神様から与えられた権利と自由、尊厳によって祝福されるべき存在だ。安倍元総理は良き友人であり、偉大な人物であった」 

 

こうしてトランプは、UCについて偏見なく正しく認識しており、かのペルシャ王クロスがバビロン捕囚からイスラエルを解放したように、国家的弾圧を受けている日本のUCを解放して、現代のクロス王となるかも知れない。即ち、神がペルシャ王クロスの霊を感動され、バビロンから帰還して神殿を建ることをイスラエルに命じられた(歴代志36.21~23)ように、トランプは世界の宗教受難者の解放者になること、とりわけ「令和のバビロン捕囚」の下にあるUCとその信徒の解放者になることを筆者は信じている。 

 

以上がトランプの大統領選挙の勝利に際して、筆者が神から得たインスピレーションである。(了)                     

                         牧師・宣教師   吉田宏  

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