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世界日報編『令和の魔女狩り 旧統一教会バッシングの深層』を読んで

◯つれづれ日誌(令和5年2月15日)-世界日報編『令和の魔女狩りー旧統一教会バッシングの深層』を読んで


答えて言われた、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」(ルカ19.40)


最近、世界日報社から『令和の魔女狩りー旧統一教会バッシングの深層』という本が出されました(200ページ、800円)。早速アマゾンから取り寄せて一読した次第です。


この本は、昨年7月8日に安倍晋三元総理が凶弾に倒れて以来、旧統一教会(以下、UCと呼ぶ)に、マスコミなどから異常なバッシングが行われてきましたが、その異常性と欺瞞性、そして危険性について、世界日報がその紙面で多角的に指摘・反論・主張してきた今までの記事を一冊にまとめたものです。



筆者はこの本を手にした時、よくぞまとめて出してくれたと喜ぶと共に、1975年に創刊して以来、48年間出し続けてきた世界日報の意義と存在を改めて見直す機会となりました。「継続は力なり」といいますが、とにもかくにも、48年間、風雪に耐えて、日刊紙を出し続けたことは、正に奇跡であり、日本の歴史がしかと記憶することでしょう。関係者諸氏の努力に敬意を表するものです。


その間世界日報は、元KGB少佐レフチェンコの証言から日本の社会党エージェント名を突き止めたり、朝日新聞の南京大虐殺ねつ造写真を暴露し、慰安婦を強制連行したとする吉田清治の証言を虚偽として、朝日に訂正させるといったスクープを連発するなど、保守陣営を牽引してきました。


このように、世界日報の存在意味は、正論によって日本の保守思想を正しくリードすることにあり、また一方では、この度のように神の代弁者としての護教的役割があると言えるでしょう。


世界日報は今や、本紙の他に、電子新聞サービスIT e-News、週刊新聞『Sunday世界日報』、月刊誌『ビューポイント』、メールマガジン『ワールド・ニューズ・メール(World News Mail)』、を発行する総合メディアであり、また「世日クラブ」を運営するなど活発な啓蒙活動を行っています。


そして、韓国の世界日報(セゲイルボ)、ワシントン・タイムズ(米国)、ネパール・リパブリック・メディアとは姉妹紙であり、また時事通信社、UPIと提携しているクオリティペーパーであります。


【本書の骨子と概観】


世界日報は、神の代弁者である共に、一般紙を目指す新聞らしく、UCバッシングを、事件の真相、メディアの暴走、政治の失態、国際社会の見解といった視点で鋭く分析し、事件を公正な目で観察し正論を述べており、今回『令和の魔女狩りー旧統一教会バッシングの深層』として、これらの論評や主張をまとめました。


本書は5章建てで構成され、冒頭の「まえがき」には、歴史学者の杉原誠四郎氏(元武蔵野女子大学教授)が簡潔に所感を述べられています。


杉原氏は「現に信仰している信者には信仰の自由があり、それ自体は傷つけられてはならない」と述べ、「その信者の信仰の自由を最大限に保障しようというのが政教分離の原則である」と指摘されました(本書P3)。


第一章は「安倍晋三元首相の異様」と題して、致命傷における疑問点や単独犯か複数犯かといったテロそのものの「謎」について問題提起しています。


冒頭、「安倍元首相の銃撃事件で最も不可解なのは、安倍氏の救命治療に当たった奈良県立医大付属病院の福島英賢教授の所見と、奈良県警の司法解剖の結果が真逆に近い」(P18)と死因への疑義を呈し、「致命弾を撃った別の何者か、銃の製造を協力した何者かの存在の可能性を排除できない」(P25)と指摘しています。


また警察から発表されたUCへの恨みという山上容疑者のテロの動機に疑問を呈し、「山上容疑者がSNSなどで教団への激しい敵意を表し始めたのは2019年頃からで、この空白の10年間に境遇や心の世界で、何か深刻な変化が起きたと考えられる」(P34)と、動機形成にも第三者の影響を示唆しています。


そして「教団への強い恨みがなぜ安倍元首相の暗殺に飛躍するのか、その間に相当の距離がある」(P26)とし、「ネット上の誤情報などが、山上容疑者の怒りの矛先を安倍氏に向かわせた可能性は高い」(P39)と指摘しました。つまり、教団への恨みが、ネット上の情報で煽られ、それが安倍氏に向かったというのです。


従って、「共犯者、協力者がいなかったか、徹底的な真相究明が求められる」(P42)としました。


第二章は「暴走するメディアと全国弁連の欺瞞ー魔女狩り報道」とのテーマで、全国弁連の情報の欺瞞性と、それを無批判で垂れ流すマスコミの偏り過ぎた報道を批判しました。


特に、全国弁連が流す被害件数には、大幅な水増しと虚偽があり、ここ十数年、被害は激減しているにもかかわらず、マスコミは全国弁連の主張する数字をそのまま流していると、具体的な数字を示して指摘しています(全国弁連「霊感商法被害」の真相P79~89)。


第三章では、「法治国家を揺るがす政府与党の世論迎合」と題して、マスコミや世論に忖度する岸田政権の在り方を批判し、特定の宗教を排除する岸田首相のやり方は憲法違反だとして断罪しました。


即ちその主張で「政権政党の自民党のトップが、特定の宗教団体を名指しで関係を絶つと宣言することは、当該団体への宗教差別、弾圧に繋がる。信教の自由を軽んじる愚行である」(P112)と明言しました。


第四章は「海外からの憂慮の声」として、マッシモ・イントロビィニエの論文や国連NGOによる「自由権規約人権委員会」への報告書を紹介しています。


自民党が旧統一教会及び関連団体と一切関係を持たないと宣言したことについて、同報告書は、「神を信じる者たちを政治的活動や公職から排除することは、彼らを二級市民とし、国の生活や制度に参加する基本的な権利を奪うことになる」と批判し、「日本の状況は差別や不合理な制限なしに政治に参加する権利を保障した自由権規約第25条に違反する」と警告しました(P160)。


終章(第五章)は「宗教と政治を問う」とのテーマで政教分離を含む宗教と政治の在り方を問うています。


河野太郎氏が立ち上げた「霊感商法等の悪質商法への対策検討会」は、全国弁連の紀藤正樹氏などUC反対派の偏ったメンバーで構成され、行政庁の審議としては極めて不当であり、法の支配、法の公正性において大いに問題だ」と問題提起しました(P184)。


【安倍事件の論点と新たな視点】


安倍事件・UCバッシングには幾つかの論点があり、前記したように、本書は死因を巡る齟齬の問題、山上容疑者の犯行動機と動機形成の問題、メディア報道の問題(魔女狩り、世論操作)、全国弁連の欺瞞性や拉致監禁問題、宗教と政治の問題など幾つかの論点を分析し、その見解を述べています。


実は筆者も今までに、今回の安倍事件に関わる問題について約20本の文書を「つれづれ日誌」としてしたため、筆者ホームページ「令和リバイバル」に掲載しています。前記の論点の他に、献金の本質と使途の問題、反日問題(教義、韓国中心主義、自虐史観)、二世問題、思想問題(唯心論と無神論、一神教と多神教、世俗的ヒューマニズム)、正体を隠した伝道の問題などを分析し解説してきました。


世界日報がその論点を、専ら社会的、政治的、法的側面から論評しているのに対して、つれづれ日誌は、宗教的(聖書的)、信仰的、牧会的視点、即ち摂理的観点に軸をおいていますので、世界日報とは違った視点になっています。世界日報の本が形状だとすれば、つれづれ日誌の記事は性相的に位置付けられると言えなくもありません。


そこで、つれづれ日誌から12本ほど選んで、世界日報のように一冊の本にして出せばどうかという話しが、何人かの信徒から持ち上がっています。つまり、世界日報の本との相乗効果でよい結果をもたらすのではないかというのです。以下、信徒の声を紹介します。


「それは良い考えだと思います。連載したものを本にして出版するのは普通のことですし、せっかく書いたものをそのまま埋もれさせるのはもったいないですね」


「私は大賛成です。できれば、光言社から出すのがベストだと思います。開かれた姿勢で有能な信徒の証というか論文を受け入れるかどうかですが、改革を標榜する時であるので受け入れられると信じ期待します」


「Good-Ideaです。教会の枠にはまらないで、且つキリスト教的思考で読者層が大勢いると思います」


「いろいろな視点、観点があった方が、読み手に対して、見方の立体感を与えます」


さて皆様はどうでしょうか。本件に関して、ご意見を頂ければ幸いです。


【余談】


さてUCバッシングの一つに、合同結婚式は人権無視の非人道的儀式であり、けしからんというものがあります。これは相互の意思を無視した教祖指名の結婚であり、人権侵害も甚だしいというのです。


これについて参考になる話があります。永見憲吾著『日本人とユダヤ人』(ヒカルランド)という本の中に次のような一節があります。


「父が親しくしていた方の一人に、日本ホーリネス教団の創立者である中田重治先生がいらっしゃいました。この中田先生が名指しで『両人は結婚すべかき』と、写真も交わさず、結婚前に会うこともなく、信仰だけで結婚するという、いわゆる信仰結婚したのが、私の両親でありました。7組14人の集団結婚式をした1組が、両親だったのです」(P59)


つまり、教祖指名による合同結婚は、何もUCの専売特許ではなかったのです。そういえば筆者の子供時代、郷里の実家の近くに熱心なクリスチャン夫婦がおられ、その自宅でイエス・キリストの紙芝居を聞いたのですが、やはりこの主人も、教会で目隠しして輪になり、たまたま隣になった女性と結婚したと言われていたことを思い出しました。


ご主人はイケメンで立派な紳士でしたが、奥さんは見るからに田舎の農家のおばさんといった感じで、子供心に、この夫婦はなんと不釣り合いな夫婦なんだろうと思っていました。つまりこの夫婦も「信仰結婚」だったのです。


全国弁連やマスコミのコメンテーターは、合同結婚式は究極の人権侵害だと言って大騒ぎしていますが、人生の最も重要な結婚をさえ神に委ねるという伝統は、キリスト教の中にもあったというのです。ちなみに、昨今のUCでは、一定の期間男女が付き合って、両者合意のもとで結婚に至るということになっているようです。


以上、今回は世界日報編『令和の魔女狩りー旧統一教会バッシングの深層』を論評すると共に、摂理におけるメディアの意味について考えました。UC創始者は、ワシントン・タイムズ発刊に際して、「ワシントン・タイムズには、アメリカの人々に神について知らせる責任がある」と語られました。正に、私たち(世界日報)が叫ばなければ、「石が叫ぶであろう」(ルカ19.40)と言われたイエスの言葉を想起したいと思います。(了)

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