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兵庫県知事選挙に思う 立花孝志の正義の鉄槌に拍手

◯徒然日誌(令和6年11月20日)  兵庫県知事選挙に思うー立花孝志の正義の鉄槌に拍手  

 

ああ深いかな、神の知恵と知識との富は。そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい。(ローマ11.33)

 

11月17日、鳴り物入りの兵庫県知事選挙の投開票が行われた。事実上、前兵庫県知事斎藤元彦氏(47)と元尼崎市長稲村和美氏(52)との一騎討ちだったが、結果は斎藤元彦氏が、111万 3911票(得票率45.2%)、稲村和美氏が、97万 6637票(得票率39.6%)で、予想を覆して斎藤氏が圧勝した。 

 

筆者は、兵庫県丹波生まれでもあり、郷里の動乱の一部始終を、強い関心を持って観察した。この知事選挙とその顛末は、UCとその信徒の立ち位置を考える上で、またとない前例となったのである。ではこの兵庫の乱は如何なる動乱だったのであろうか。 

 

【告発文と知事選挙の真相】 

 

全ては一通の告発文から始まった。「兵庫県庁内部告発文書問題」である。2024年3月12日、西播磨県民局長が(後で県民局長の告発文だと発覚した)、当時の斎藤知事や片山副知事ら県幹部を告発する内部告発文書を、兵庫県警、国会議員、県会議員、報道各社の計10箇所に匿名で送付したことに端を発する。その後、4月4日にも、県民局長は、実名で県庁内の「公益通報」窓口に実名で告発文書を提出した。 

 

<斎藤知事不信任決議までの経緯> 

 

この告発文は、斎藤知事のパワハラ・おねだり・キックバックなど「七つの疑惑」を告発するものだったが、斎藤知事、片山副知事らが検証して、これが間違いだらけの虚偽文書だったことが判明した。県民局長の公用パソコンを押収し、聴取を行ったが、この押収された公用パソコンからは、告発文書とともに、メール記録に「クーデター」「革命」「逃げ切る」といった言葉が確認され、県民局長本人もこれを認めた。またこの公用パソコンからは、業務と関係のない私的文書や、こともあろうに複数の県女性職員との赤裸々な不倫の顛末が日記風に書き込まれていたのである。いわゆる「不倫日記」であるが、人事権をちらつかせた県職員女性との不同意性交の疑いがある。 

 

実は、後で分かってきたことだが、このパワハラなどの疑惑は、5期20年に及んだ井戸敏三県政の腐敗と既得権益を暴く斎藤知事の県政改革を、苦々しく思っている既得権益者・議員・マスコミらが、斎藤知事を追い落とすためにでっち上げた転覆計画であることが明らかになっていった。6月、県議会は真相究明のために百条委員会(地方自治法第100条)を設置したが、当の告発文を書いた県民局長は、7月19日の第3回百条委員会で証言予定であったが、7月7日の夜、自殺した。 

 

そうして、告発文書を虚偽情報だとして、県民局長を停職3ヵ月の懲戒処分にしたことなど、斎藤知事のパワハラが県民局長を死に追いやったとして、斎藤氏はマスコミなどの激しい非難の矢面に晒されることになった。副知事の片山氏は7月31日付で辞職し、斎藤氏に近い幹部職員らが動揺するなど、県政運営に支障をきたす事態が生じた。かくして斎藤氏は、人を死に追いやった犯罪者の如く、既得権益者や議会、特にマスコミからひどいバッシングを受けたのである。また9月19日、未だ百条委員会の結論が出ていないにも係わらず、議会の全会一致で不信任決議を強いられるに至った。確かに、元大阪知事の橋本徹氏も指摘している通り、斎藤氏の言動に全く問題がないわけではないが、全会一致の不信任決議はいかにも行き過ぎで不自然である。 

 

この前代未聞の全会一致の不信任決議に関して、後日自民党幹部は「マスコミの斎藤知事悪しの同調圧力に屈せざるを得なかった」と告白した。正義がどこにあるかということより、マスコミと世論の力に屈したのである。これはまさに、岸田首相がマスコミと世論の同調圧力に屈して、LGBT法案を通し、UCの解散命令請求を出すに至った経緯と瓜二つである。 

 

こうして斎藤氏は失職し、知事選挙が実施されることになった。しかし以外にも斎藤氏は、出直し選挙に立候補することを正式表明し、兵庫県知事選挙に出馬したのである。まさに一人ぼっちの孤独な戦いが始まった。斎藤氏は最初須磨の駅頭に立った時、誰一人振り向く人もなく、ただ罵倒だけがむなしくこだました。それにしても、信仰者でもない斎藤氏が、弁明もなく、ひたすら訴えるこの忍耐と勇気は何処から来るのだろうか。自らが潔白であるとの信念のなせる業なのであろうか。 

 

筆者は、奇しくも斎藤元彦氏が「人殺し」との冤罪を背負ってマスコミや世論の袋叩きに合う姿は、UCが「安倍殺し」とのレッテルを貼られて未曾有の迫害に晒された構図と、まさに同じであると感ぜざるを得なかった。そして冤罪を着せられた斎藤氏が、今回の知事選挙で勝ったことはUCにとっても追い風になるはずである。何故なら、後述するように、同じ冤罪を背負うという点で斎藤氏とUCには共通項があるからである。 


 


<救世主立花孝志>

 

しかし、斎藤氏にとって思わぬ援軍がきた。「NHKから国民を守る党」の党首立花孝志氏の出現である。立花氏は一連の兵庫県議会の動きや、斎藤氏が弁明もせず黙々と立候補する姿を見て、これまでのメディアの魔女狩り的な報道に疑問を覚えたのである。そして「メディアぐるみでの斎藤イジメ」を知るようになり、ことの真相を明らかにし、斎藤氏を擁護する目的で兵庫県知事選挙への立候補を表明した。立花氏は第一声で、「斎藤さん、ごめんなさい。斎藤さんは悪くなかった」と簡潔な言葉で街頭演説し、「知事を辞めなければいけないほどの違法行為は見つかっていない。パワハラもおねだりもなかった。なのに県議会が全会一致で知事を辞めさせ、マスコミは一斉に斎藤氏を悪者に仕立て上げた」と叫んだ。立花氏は情熱的に事の本質を聴衆に訴え、またSNSにも頻繁に流した。立花氏はかってNHK時代に、自ら不正経理の問題で内部告発して、NHKから追い出された経験があり、斎藤氏擁護には力が入っていた。 

 

立花氏は、10月25日に秘密会として開催された百条委員会から流出した音声ビデオを、街頭演説で公表した。即ち「県民局長の不倫情報」を百条委員会の奥谷謙一委員長が封殺し、朝日・NHK記者が斎藤氏を封殺目的で詰問する生々しい音声を暴露し、またそれをSNSへ投稿するなどの選挙活動を行った。つまり、県民局長の自殺の原因が、斎藤氏によるパラパラではなく、自らの不倫問題が公表されることを苦にしての自殺だったのであり、この事実が明るみに出るのを奥谷委員長やメディアが実力で封殺しようとしたのである。

 

この立花氏の出現は、自己弁明をあまりしない律儀な斎藤氏にとって、まさに窮地を救う救世主だったのであり、今回の勝利の最大の立役者が立花孝志氏であったことは明らかである。果たしてUCにも、その冤罪を晴らしてくれる救世主は現れるのだろうか。奇しくも立花氏と同じNHK党の浜田聡氏は、UC解散請求の不当性を国会やSNSで精力的に主張している。 

 

【知事選挙の総括ー神の摂理の視点から】 

 

さて、今回の斎藤氏の勝利の要因は何だろうか。第一の要因は、斎藤元彦氏の弾圧と孤独にめげない信念の賜物である。前述した通り、知事の失職を受けた知事選挙で、誰一人として支援する人がいない、まさに四面楚歌の中で、彼は一人駅頭に立って呼び掛けた。そして次第に理解者が増えてきたのである。 

 

第二のそして最大の要因は、言うまでもなく立花孝志氏の強力な援軍である。立花孝志氏は斎藤氏にとって正義の味方、まさに天祐であった。 

 

そして第三の要因は神の摂理がそこにあったと筆者は信じるものであり、まさに神が旧メディアの横暴を裁かれたのである。つまり、神の摂理を担うUCが、旧メディアから解放される雛型を見せて下さったと筆者は理解する。パウロがローマ書の中で、「ああ深いかな、神の知恵と知識との富は」(11.33)と慨嘆した通りである。 

 

<オールドメディア対SNSの戦い> 

 

まさに今回の選挙は、新聞やテレビなどの旧メディアとユーチューブやXなどのSNS(social networking service)との戦いであり、新メディアのSNSが勝利した戦いでもあった。旧メディアの「斎藤悪し」の大キャンペーンにも係わらず、新メディア(SNS)の「斎藤無罪」の声が新聞・テレビ報道を圧したのである。まさに旧メディアの横暴への鉄槌であり、新しい情報時代の始まりを告げる鐘であった。 

 

前記したように県民局長の自殺は、斎藤氏とは無関係で、さも斎藤氏がパワハラで局長を殺したといった旧メディアのマスコミ報道は、何の根拠もない常軌を逸した偏向報道であり、斎藤氏はマスコミや反斎藤知事勢力(既得権勢力)にはめられた。元都知事の舛添要一氏はXで、「視聴率部数稼ぎのメディアの扇情姿勢(私もその犠牲になった)こそ批判されるべきで、下劣なポピュリズムが減退することを期待する。既得権益擁護ではなく改革に栄光あれ」と投稿した。 

 

同様に、安倍氏を殺した責任はUCにあると言ったマスコミの報道や印象操作は、極めて悪質で許せない。UCは斎藤氏と同様、マスコミや反対勢力にはめられて、スケープゴートにされたのである。この斎藤氏の冤罪とUCの迫害には、極めてよく似た構造がある。立花氏から、この事件の黒幕で、今回の告発文を書いたのではないかと名指しされた竹内英明県議は選挙後、県議を辞任した。 

 

<霊妙なる神のご計画> 

 

また筆者は、先だってのアメリカ大統領選挙と、今回の兵庫知事選挙の間にも、「左派系マスコミとの戦い」という同質性を感じている。 

 

アメリカ民主党のバラク・オバマ氏とヒラリー・クリントン氏は、アメリカの左翼革命理論の元祖と言われる「ソウル・アリンスキー」(1909~1972)の信奉者であった。左翼活動家のバイブルと言われるアリンスキーの著書『過激派のルール』は、ルシファー(堕天使)に捧ぐと書かれており、文字通りルシファーの戦略、即ち誰かを悪魔化し(例えば資本家)、欺瞞を振り撒いて革命組織を作るということが書かれている。(早川俊之著『トランプ超保守改革』世界日報社P159)

 

つまり、ある特定の人物、あるいはある団体を嘘で悪魔に仕立てて、これに集中砲火を浴びせることによって、革命勢力を形成するという革命組織論をアリンスキーは強調した。まさにアメリカのマスメディアは、トランプを悪玉に仕立てて、これをスケープゴートにしてカマラ・ハリス氏を盛り立てようとしたのである。それは、斎藤元彦知事を悪玉にして叩き、斎藤県政を潰して既得権益を守ろうとした構図と瓜二つである。そしてまた、UCを悪魔化して、左派勢力を拡大しようとした展開と相似する。旧マスメディアは、知ると知らざるとに係わらず、アリンスキーの革命理論の忠実な実践者だったのである。 

 

しかし、神は、文字通りトランプ氏を守護され、斎藤氏に神憑り的な軍配を挙げられた。同様にUCの大患難に際して、私たちを守護し解放に導かれる神である。私たちは今、全智にして全能なる神が、今回の兵庫知事選挙を通して、これらを見せて下さったのであり、創造主にして父母なる神のご計画を固く信じるものである。 

 

以上、兵庫知事選挙に際して、思うところを述べ、歴史を司られる神が生きて働いておられることを論証した。(了)     牧師・宣教師  吉田宏

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