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WCLC 創立 1 周年記念 「神統一世界安着のための世界キリスト教聖職者希望前進大会」緊急感想文


○つれづれ日誌(令和2年12月6日)-WCLC 創立 1 周年記念 「神統一世界安着のための世界キリスト教聖職者希望前進大会」緊急感想文


終わりの日に、主の家の山は山々の頂に堅く立ち、もろもろの丘より高くそびえ立つ。そこにすべての国々が流れて来る。(イザヤ2・2)


令和元年12月28日、世界聖職者指導者協議会(WCLC)が創設され、令和2年12月6日、WCLC 創立 1 周年記念して、WCLCと天宙平和連合(UPF)の共催で、「神統一世界安着のための世界キリスト教聖職者希望前進大会」が開かれました。世界194ヶ国とオンラインで結ばれ、キリスト教の司祭1万人余りが参加しました。


文鮮明師(以下、「創始者」と呼ぶ)夫妻は、世界、とりわけアメリカで40年の宣教生活をされ、多様な分野で画期的な業績を挙げられましたが、特に超教派・超宗教活動は最も力を注がれた分野でした。今回の聖職者希望前進大会はその成果と言えるでしょう。以下を以て、本大会の感想文といたします。


【ダンベリーから始まったWCLC】


「地獄の撤廃は牢獄から始まる」と創始者は言われました。その如く、アメリカ聖職者による創始者擁護は1984年7月20日のダンベリー収監から始まりました。


それまで家庭を破壊し、若者を親から奪うカルトのボスと忌諱されていた創始者でしたが、冤罪を背負って収監された創始者を見て、さすがにアメリカのキリスト教聖職者は立ち上がりました。この日12月6日のWCLCの聖職者牧師の結集は、まだまだ道半ばとは言え、あの日のダンベリーに端を発した結実なのです。


そして1985年8月20日、創始者はダンベリー連邦刑務所から出監されました。入監されてちょうど13ヶ月になる日であり、生涯を合わせて6回目の刑務所出監であります。そして1985年8月20日、ワシントンD・C、オムニ・ショアハム・ホテルで「文鮮明先生出監歓迎晩餐会」が開かれました。


宗教自由連盟の主催によるこの晩餐会は、アメリカの超宗派・超宗教指導者たちの祝宴といってもいいほどで、ユダヤ教のラピからプロテスタントの牧師まで、1700名が集い、創始者のダンペリーの苦しみを慰労し、その勝利を祝賀する大祝宴でした。この晩餐会で語られた創始者のスピーチは、これから歩むべきWCLCの姿が端的に言い表されている貴重なもので、以下、その骨子を引用いたします。


「今回私は、私の生涯を通じて6度目の監獄生活を経験しました。その困難な場においても、私は神様との感動的な交流をもつことができました。獄中においては、迫害者を恨んだり、自らの無念さを訴えるよりも、神様のみ旨を立てるために、アメリカと世界を心配する深い瞑想と祈祷をする有益な時間をもつことができました。

 神様のみ旨のために尽くす道において、共に働く者となられる牧師の皆さん!きょう、皆さんがこのように私の出獄を歓迎されるのは、個人ではなく、神様のみ旨のために生きてきたレバレンド・ムーンに対する歓迎だと思っています。

 

 私が究明した原罪と堕落の原因は、人間の最初の家庭で起きた天使長との不倫事件にありました。『統一原理』におけるサタンは、観念的、仮想的存在ではなく、霊的実体です。

 そして私が知っている神様は、宗派や教派にとらわれる神様ではありません。枝葉的な教理理論にとらわれる神様ではありません。神様の父母の心情と、その大きな愛の心のもとでは、民族や人種の区別もなく、国家や文化、伝統の壁もありません。神様は、きょうも万民を同じ子女として抱くために心を痛めていらっしゃるのです。 

 今日のキリスト教は、大きく覚醒し、団結しなければなりません。私たち牧師も今まで成してきた役割を再点検し、悔い改めなければなりません。イエス様が来られて『悔い改めよ』と叫ばれた時と同じ情景が、今ちょうど二千年を過ぎたこの地上において繰り返されているのです。新しい宗教改革が起きなければなりません」(以上、晩餐会スピーチ骨子)


【マンハッタンで慟哭された韓鶴子女史】


このWCLC一周年大会で語られた韓女史の言葉には、世界を代表するアメリカを、神がいかに愛し、いかに投入されたかが滲み出ていました。韓女史は、この日の世界キリスト教聖職者希望前進大会において、冒頭「新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるべきである」(マタイ9.17)を引用して、新しい日の到来を告げられました。


清教徒が1620 年にアメリカに渡って丁度400年を迎えていますが、先ず神のために教会を作り、次に子孫のために学校を作り、最後に自分たちのために丸太小屋を建てるという彼らが示した「崇高な建国の精神」を強調されました。それは建国の父祖たちの「アメリカの出発は天に侍る国になる」という決断だったと述べられました。


また、全世界 78 億の人類が「天の父母様」に出会わなければならないと語られ、これを知らせ、彼らを天の父母様の子女として導いてあげることのできる人こそ、アメリカの聖職者と全世界の聖職者であると強調されました。


そして真の父母であるために、アメリカで40 年間投入し、アメリカを去ってしまおうとされる天にしがみ付き「アメリカが責任を果たし得る機会をください」と祈り、マンハッタンの通りを歩きながら、「私は限りなく涙を流しました」とも語られたのです。


筆者もこの瞬間、不覚にももらい泣きしたことを告白いたします。語彙こそ平易な言葉ですが、そこに込められた心情の深さに、世界の聖職者も感銘を受けたと思料いたします。


最後に、「宗教の 目的は一つ、絶対者創造主に侍ること、その意味では皆同じです」と語られ、「創造主を正しく知らせて、 創造主が望まれる世界を作って行きましょう」と呼びかけられました。当に「神に還れ!」との叫びでした。


【丘の上の街ーアメリカは神の希望】


こうして、創始者夫妻がかくも愛し、かくも投入されたアメリカとは、一体どういう国なのでしょうか。 


1620年9月、清教徒102人のピルグリファーザーズ(巡礼始祖)がプリマスに上陸したあと、1630年には、非分離派のジョン・ウインスロップら1100人がマサセチュッツに植民しました。旅立つ前にウインスロップが行った「全ての人々の目が注がれる丘の上にある町」(マタイ5.14)の説教は有名で、新たな選民的自覚のもとに、神との聖なる契約に入ったことを宣言しました。


「あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない」(マタイ5.14、イザヤ2・2)


このように「丘の上の町」は、イギリスにおける国家的宗教弾圧を逃れて自由を求めて新大陸アメリカに渡った清教徒たちがつくろうとしていた「自由で公正な神の国」を表す象徴として用いられました。「神に選ばれた特別な国」「神の祝福に満たされた世界の模範となる町」との自己認識の原点であります。


そしてワシントンがアメリカの祭司であるとすれば、リンカーンは預言者でした。メイフラワー誓約、独立宣言、合衆国憲法、そして聖書を「丘の上の町」たるアメリカの建国理念にするという「アメリカ的霊性」(=市民宗教)への帰依を宣言しました。彼らはまさに正真正銘のアメリカ的霊性の信奉者でした。合衆国第40代大統領ロナルドレーガンも、在任中の演説でJウインスロップの「光り輝く丘の上の町」の説教をしばしば引用しました。

 ちなみにアメリカ的霊性とは、「ピューリタニズム・聖書的選民観・愛国精神」が総合されたアメリカの霊性であり、宗教社会学者のロバート・ペラーはこれを「市民宗教」と呼びました。そしてこれこそ本来のアメリカであります。創始者夫妻は、このアメリカをこよなく愛され、「丘の上の街」たるべきアメリカを取り戻すために、消防士として、医者として40年間投入されたのです。


【再臨のために準備された聖職者、クリスチャン、そしてアメリカ】


この日、世界1万人を越える聖職者が中継で結集し、清心ワールドセンターとアメリカの二元中継で開催され、ACLA会長のスターリングス大司教が共同司会を務められました。


最初に聖歌「全ての賛美を神様に」が5000名の聖歌隊によって唱われ、先ず神に礼拝と賛美と栄光を捧げました。そして次に平和のための合水式(Peaceod Offering)が5宗教代表聖職者によって捧げられました。そして以下のような著名聖職者、牧師が平和メッセージを寄せられました。


Pastor TL Barrett(神様イエス教会主任牧師)、Archpriest Federov(ロシア正教会大司教)、KiMoonKim(世界聖職者協議会推進委員長)、Luonne Rouse (米国聖職者協議会議長)、PaulaWhite(トランプ行政府福音主義諮問委員会委員長)、Noel Jones(米国LAレフュージ教会牧師)、Don Meares(米国エバンジェル大聖堂牧師)、Kelvin Edward Felix (ローマカトリックカストリーズ大司教)、SamuelRadebe(アフリカ神様啓示教会預言者)、Chrysostomos Celi(正教会エクアドル主教)。


そしてこれらの聖職者らは、聖句を引用して神の愛を語ると共に、一様に、初臨の「ひとり娘」韓鶴子女史を平和の母として、賛美し、証し、敬意を示されたのです。実に驚くべき光景でした。


特に目を引いたのはローラ.ホワイト牧師です。ホワイト女史は、現在トランプ大統領のスピリチュアルアドバイザー(メンター)をされている著名な福音派牧師であります。昨年12月28日に、世界聖職者指導者協議会(WCLC)が創設され、そこでも祝辞をのべられ「私達が団結すれば国を動かすことができる」とのメッセージを語られました。


今回ホワイト牧師は、神の愛の中にしっかり立ち、神の言葉で武装し、信仰の模範となることを強調されました。また「もしへりくだり、祈って、その悪い道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地をいやす」(2歴代史7.14)を引用され、悔い改めと許しの賜物を強調されました。そしてこのホワイト牧師が引用された聖句は、奇しくも筆者が探していた「神の許し」に関する聖句でしたので、強い印象を受け、心に刻まれることになりました。

 そして韓鶴子著『平和の母』の冒頭ページを引用し、韓女史を「真の母」として証され、爽やかなスピーチを閉じられました。本当に感動的な嬉しいスピーチでした。



こうして大会は成功裏に終わりました。この大会において強く感じたことは、アメリカに対する神の希望、キリスト教に対する神の期待です。アメリカは世界に自由と平和をもたらす使命を託された「選ばれた国」であり、キリスト教は「再臨のために備えられた群れ」であるということでした。


そして更に付け加えるとすれば、ブラックパワーの力、過酷な労働により蕩減(償い)が晴れた黒人こそ主を証す「新しい選民」ということであります。また、Ki・Moon・Kim(世界聖職者協議会推進委員長)の卓越した指導力も忘れてはなりません。


なお道半ばとは言え、WCLA、ACLAは神の希望であり、ここから新しいリバイバル(霊的覚醒運動)が始まることを信じるものです。個人も教会も、やがて究極の回復の時を迎えなければなりません。そして究極の回復の時とは、キリストの再臨の時であり、その日には、教派もカトリックもプロテスタントもなく、全地はただ一つの教えになるはずであります。その日、「主を知る知識が海をおおう水のように地を満たすからである」(イザヤ11.9)とある通りです。アーメン!  ユニバーサル福音教会牧師 トマス吉田宏

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