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先端科学における生命の神秘

◇聖書の知識6ー先端科学における生命の神秘


神の見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。したがって、彼らには弁解の余地がない。(ローマ書1・20)

今回は、現代の先端科学が、超自然的な神の存在を認めざるを得ない局面に遭遇していることを、二人の科学者の研究成果は語っています。


[村上和雄の世界]

筑波大学名誉教授で分子生物学(DNA研究)の権威である村上和雄氏は、ナイト・サイエンス(感性、直観、霊感)とデイ・サイエンス(理性、知性、論理性、客観性)という分け方をし、大きな発見はナイトサイエンスから生まれるとした。

村上先生は、稲(米)のDNA(遺伝子)情報16000個の解読にアメリカを

抑えて成功しました。その時、自分達は書き込まれている遺伝子情報を読み解いただけだが、一体、染色体に遺伝子を書き込んだ者は誰なのか、という問に遭遇しました。

人間の持つ60兆個の細胞の核の中の一つ一つに30億の遺伝子情報があり、しかも調和的にダイナミックにしなやかに機能している、又2000憶分の1gの極小の中に百科事典3200冊分の情報が書き込まれている、そして細胞は常に予定通り死滅し、予定通り生まれ、死と生がペアになっている(代謝)、一体この遺伝子情報を誰が書き込んだのか、村上氏はこれを「サムシンググレート」と呼びました。

宇宙の膨大さの中にも目に見えない自然の偉大さを発見します。太陽系の半径は光速4時間、銀河系10万光年、銀河団100万光年、大規模構造1億光年。しかも宇宙は膨張しており、もともと一点のビッグバンで始まったと言われています。

「極大から極小まで、世界が驚くべき精巧さと美しさを持ち、且つ生体の動きが柔軟なのは、背後にそれらの設計者が存在する、即ち聖なる偉大な存在が目的を持って世界を作ったからであり、単なる偶然とは思えない」と村上氏はいいます。

宇宙は生まれて138億年、地球は48億年、生命は38億年、人類は10万年。しかし、科学はいまだに、一個の細胞、一個の原始生命すら生み出し得ていない。即ち、科学は生命については何も分かっていないといわれています。東北大震災に遭遇して、日本地震学会会長は地震を予知出来なかったことで茫然自失し、元東大総長有馬朗人はこれを一生の不覚と自戒しました。

村上氏は天理教の篤実な信者で、サムシンググレートとは親神様(天地王命)だといいます。「天理教の親神様の素晴らしさを科学の言葉で語りたい、サムシンググレートのメッセンンジャーとなりたい」と語りました。


[柳田敏雄の研究の世界]

柳田氏は大阪大学大学院生命機能研究科特任教授・名誉教授及び理化学研究所生命システム研究センター長、脳情報通信融合研究センター長として現役で活躍しています(1946年10月10日生)。1998年には学士院賞・恩賜賞、2013年10月には文化功労賞を受賞し、ノーベル賞候補として生命科学分野の世界的権威であります。

ヒトの分子は指示どおり機械的に動くという常識を覆し、自ら試行錯誤しながら進む道を探すという「揺らぎ」の基本概念を確立しました。ロボットと違って、生き物の筋肉がどうしてかくも柔軟に動けるのかを証明したい、というのが研究の動機だったと言います。

筋肉を動かすミオシン分子は、ふらふらしながら揺らいでいることを発見し、この「いい加減さ」が生物の柔軟性や融通性をもたらすとしました。この研究で、ノーベル賞学者のハックスレー首振り説が否定され、世界中を驚かせることになりました。

ヒトの脳は140憶個の神経細胞とシナプスと呼ばれる数十兆のコネクシンを持つ超複雑で超大規模なネットワークシステムである。これをコンピューターと同じやり方で動かすとすると原子力発電所が何百台あっても足りない。「しかし、脳はわずか数十ワットで動かしている」と指摘しました。この事実は、「脳には人口機械とは決定的に違う仕組みが働いていると考えざるを得ない」と述べています。 (了)



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