豆知識ー実定法、自然法、神の法
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🔷豆知識ー実定法、自然法、神の法

法の女神 テミス
法には3種類があることをご存知でしょうか。即ち「実定法」「自然法」「神の法」です。先日、この問題が話題になり、この機会にまとめて見ました。
①実定法とは、国家や公的機関が制定した法のことです。例えば、日本では、日本国憲法、民法、刑法、商法などはすべて実定法です。実定法は、人間が制定し、改正し、廃止することができ、そのため、国や時代によって内容が異なります。
②自然法とは、人間が制定したのではなく、人間の理性によって認識できる普遍的な正義や道徳の法を指します。例えば、人を不当に殺してはならない、約束は守るべきである、他人の財産を盗んではならないといった原則は、多くの文化や時代を超えて正しいと考えられてきました。自然法思想は、古代ギリシャのアリストテレスや、中世のトマス・アクィナスらによって発展しました。
③神の法とは、神が人間に示した法です。聖書では、Ten Commandments(十戒)、モーセ律法、
イエス・キリストの「神を愛し、隣人を愛しなさい」というなどの教えが神の法に当たります。神の法は、人間の合意ではなく、神の権威に基づくものと考えられます。
④本来、三者の関係は、神の法 → 自然法 → 実定法という順序です。神の法は、究極の正義の源で、自然法は、人間が理性によってその正義を認識したもので、実定法は、その正義を社会制度として具体化したものです。
トマス・アクィナススは、永遠法(神の永遠の秩序)、自然法(人間が理性で理解できる永遠法への参与)、人間法(実定法)に分類し、実定法は自然法に従うべきであり、自然法は神の永遠の法に基づくという考えです。
➄現代社会との関係で言えば、現代では、宗教を前提としない国も多いため(共産主義国家など)、実定法は必ずしも神の法を根拠としてはいません。アメリカの憲法は神の法・自然法に影響を受けていますが、日本の実定法は無宗教的です。だからUCの高裁・最高裁の決定のような馬鹿げた判断が出るのだと思います。
しかし、「基本的人権」や「人間の尊厳」といった理念は、自然法思想の影響を強く受けています。例えば、アメリカ独立宣言が「人は創造主から奪うことのできない権利を与えられている」と述べたことや、世界人権宣言が人間の尊厳を掲げたことには、自然法の思想が色濃く反映されています。
⑥キリスト教思想では、神の法が最も根源的であり、自然法はその反映、実定法は自然法にかなう限りで正当性を持つと理解されてきました。一方、実定法が自然法や神の法に反すると考えられる場合には、「その法律は法として有効でも、道徳的・正義の観点からは問題がある」と議論されることがあります。これは、奴隷制度や人種隔離政策などが後に「法ではあったが正義ではなかった」と評価される理由の一つです。
▪️実定法→国家が制定する法律。時代や国によって変わる。
▪️自然法→人間の理性によって認識できる普遍的な正義の法。
▪️神の法→神が啓示した究極の法。
まさに神の国は「神の法」(永遠法)に依拠した法よって統治される世界です。神の法が反映された憲法が天一国の憲法になる所以です。
以上



