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韓鶴子女史の有罪判決に思うー検証 -『天の摂理から見た真の父母様の位相と価値』を読んで

6 時間前
読了時間: 17分

🔷徒然日誌(令和8年9月9日)  韓鶴子女史の有罪判決に思うー 検証 -『天の摂理から見た真の父母様の位相と価値』を読んで

 

文総裁が聖和した後、私は朝夕、霊前に食事を捧げ、本郷苑(墓)まで往復しながら、心の中で夫と多くの会話を交わしました。そうして、夫の考えが私の考えとなり、私の考えが夫の考えとなりました。文総裁が聖和した2012年9月以降、3年間、一度も侍墓を欠かしませんでした。(韓鶴子著『平和の母』光言社p.31) 

 

プロローグー懲役2年の判決に思う


韓鶴子女史
韓鶴子女史

 8月31日、ソウル中央地裁は、文鮮明先生(以下、「創始者」と呼ぶ)の妻である韓鶴子世界平和統一家庭連合総裁(以下、「韓女史」と呼ぶ)に、「政治資金法」違反の疑いで懲役1年、「請託禁止法」違反と「業務上横領」容疑で懲役1年の計2年の刑を宣告した。

 

地裁は一部の小口分散寄付に無罪を宣告し、証拠隠滅教唆と海外政治家資金支給関連横領などは特検の捜査範囲を越えたものとして公訴を棄却した。また 小口分散寄付を設けるために、教団口座からお金を振り替えた行為も横領と見ることができないと判断した。

 

なお韓女史とともに起訴された尹英鎬(ユン・ヨンホ)元世界本部長には懲役6ヶ月が言い渡され、鄭元周(チョン・オンジュ)元総裁秘書室長と、イ・シネ元財政局長には、それぞれ懲役刑の執行猶予が言い渡された。

 

しかし判決に先立って韓国特別検察が求刑した刑量はなんと13年の重いものだった。 即ち、政治資金法違反に5年、残りの容疑に8年をそれぞれ異例の重い求刑していたのである。 同じ事件でUC側から政治資金1億ウォンを受けたクォン・ソンドン元議員への特検の求刑は4年、 事件全般を直接計画して実行した尹英鎬氏への求刑は3年6ヶ月だった。

 

教団は、一審判決直後、韓女史が不法行為を指示したり、その目的を知って承認したという裁判の判断を受け入れられない、また尹氏の供述以外に何ら罪を認める証拠はないとして控訴方針を明らかにした。特別検察側も、量刑不当、法理誤認などとして控訴した。従ってこの裁判は二審、三審と続くことになる。

 

判決で問題とされた献金や贈答品の総額は、25万ドルにも満たない。この程度の金額を大がかりな政治工作の証拠として扱うのは、あまりに現実離れしている。この不釣り合いな求刑から見えてくるのは、法律の冷静な適用というより、反尹錫悦元大統領勢力や特定の教団の壊滅を目的とする特別検察官による政治的弾圧に他ならない。

 

今後の二審における論点は、① 懲役2年の量刑がどうなるか(無罪になるか否か)、② 一審が認めた政治資金法違反、請託禁止法違反・横領の有罪認定が覆るか否か、③ 証拠隠滅教唆の公訴棄却が覆るか否か、④ 海外政治家への選挙資金提供関連の横領事件が裁判対象として復活するか否か、⑤ 9月30日までの拘束執行停止が途中で取り消され、収監されることになるか否か、などであり、予断は許されない。 

 

なお、8月31日解散した、韓国の検察と警察でつくる「政教癒着不正合同捜査本部」は、捜査の過程で韓女史の自宅の寝室にあったという金庫から現金約260億ウォン(約27億円)を押収したとし、スーツケースに札束が入った写真をマスコミにリークした。  そして横領で無謀にも追加起訴した。

 

判決が出たタイミングでこの写真を見ると「一昨日、韓女史の自宅から大量の現金が見つかった」という印象を受けるが、実際は昨年8月の家宅捜索の際に撮影された写真であり、また自宅でなく執務室の金庫に保管されていたものであった。金庫には鍵がかけられ、この鍵は韓女史ではなくスタッフが管理していたという。

 

こうして権力は巧妙に印象操作し、教団を貶め、韓女史を悪者にするのである。この構図は、高市首相叩きなら、なりふり構わず印象操作する日本のオールドメディアと瓜二つである。 ちなみに創始者が死去された時、相続財産は、不動産も預貯金もゼロであり、流石のマスコミも驚いたという。相続財産を巡っての一騒動を期待していたからである。

 

【迫害を通して神自体が否定圏をつくる】

 

それにしても高齢(83才)で病身の韓女史の体が気にかかる。かって日本でも、女性教祖(教主)を宗教活動上の理由で勾留・拘禁される宗教弾圧事件があった。

 

天理教の中山みき教祖(1798~1887)は、天理教の布教が「官許の宗教ではない」として問題視され、明治政府の宗教政策・警察の取り締まりによって、高齢で何度も拘留されている。即ち、77歳、84歳、88歳(1886年)の時の拘留である。

 

また大本教の教主出口なおの娘で出口王仁三郎の妻出口すみこ二代教主は、1935年の第二次大本事件で検挙され(52才)、なんと6年以上の獄中生活を余儀なくされた。

 

そして獄中にあって、両者とも逆に信者を励ましている。出口すみこ教主曰く、「大本がこんなになっても、何にも心配せんでもよいのやで。腹帯をしっかりしめて、おかげをいただいておくれ」と(霊界物語ネット)。つまり「権力によって身体は拘束できても、信仰する者の心までは拘束できない」というのである。

 

韓鶴子女史も同様に、拘禁当日、「 私の心配はしないで下さい。私のために祈らないで、天の父母様のみ旨が成就されるように祈祷して下さい」と語り、また1984 年、ダンベリー刑務所への入所を直前に控えた創始者も、今後教会本部をダンベリー刑務所に移すと宣言し、「十字架の道を希望と歓喜の道として行こうと思うのです」と語られたという。

 

つまり、宗教者が投獄され、贖罪の道を辿るのは、キリスト教の歴史を見るまでもなく、まさに神の救済摂理の常であり、今日まで、迫害を受ける時、宗教は発展した。 

 

神自体が敢えて迫害による否定圏を作り、その否定された条件圏によって、即ち迫害される立場に立って宗教は発展したという。蕩減復帰は絶対否定という条件を満たさなければならないからであり、従って迫害過程を通過せずして神に帰る道はない。まさにこれが迫害の理由である。

 

今や韓女史だけでなく、日本UCも大艱難(弾圧)の最中にあるが、蕩減復帰の視点から見れば、絶対否定を通過している予定調和の摂理なのかも知れない。  (『御旨と世界』全体蕩減 p.849~852)

 

そして世界歴史上において、宗教指導者として、個人から世界的に一代において迫害された、そういう宗教指導者は文鮮明先生をさておいてはいないという (『御旨と世界』p.858)。ちなみに創始者は生涯6度の牢獄を体験されている。(参照-生涯6度の牢獄→https://x.gd/e1801 )

 

【海外有識者からの声】 

 

 韓国の宗教弾圧はUCだけではなく、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前韓国大統領を支援した釜山の長老派「セゲロ教会」の孫賢宝牧師や新天地教会の李萬熙総会長(95)も逮捕、起訴され、他の宗教指導者たちも同様に逮捕されたりした。これは明らかに特定の教団を狙い打ちにした宗教弾圧と言っていい。

 

この左派リベラルな李在明(イ・ジェミョン)政権による宗教弾圧は世界から非難され、ポンペオ元国務長官、ギングリッチ元下院議長、トランプ大統領のスピリチュアル・アドバイザーのマーク・バーンズ牧師ら実力者が声をあげている。また国際機関からも非難の声が上がっている。

 

<マイク・ポンペオ元米国務長官>

 

マイク・ポンペオ元米国務長官は、韓女史に懲役2年の実刑判決が言い渡されたことについて、「宗教迫害」に繋がるとして判決を批判した。

 

ポンペオ氏は声明を出し、「宗教の自由と表現の自由を重視する全ての人にとって、深刻に憂慮すべきことだ」と表明した。そして、「証拠は、韓総裁が宗教的、政治的信条を理由に標的にされたことを示唆している」と主張した。

 

さらに、高齢で健康上の問題を抱える韓女史が1年近く拘束されていることにも触れ、「これは韓国が苦労して勝ち取った民主主義の価値に対する裏切りだ」と批判し、韓国政府に対し、控訴審でこの事件を再考し、韓国が「宗教迫害の道をこれ以上進まないことを願う」と訴えた。

 

<ギングリッチ元下院議長>

 

アメリカの著名な保守政治家・元下院議長で、トランプ大統領の側近でもあるニュート・ギングリッチ氏は、「米韓同盟は価値観に基づく同盟だ」という見出しの広告を韓国メディアに掲載し、UCの指導者である韓鶴子女史の釈放を求めた。

 

広告の中でギングリッチ氏は、「私は数十年にわたり米国議会と公共の場で活動し、信教の自由、人権、民主主義が世界安定の重要な要素であることを一貫して強調してきた」と述べ、「自由な社会では、宗教指導者が宗教活動や教会の運営方法を理由に逮捕されることはない。もしそのようなことが起きれば、信教の自由と良心の自由という民主主義の根幹原則に対する直接的な侵害となるだろう」と訴えた。

 

韓女史を拘束した韓国政府を批判し、「米韓同盟は価値観に基づく同盟であるが、韓国政府によるこの行動は、宗教指導者の正当な活動に対する国家による直接的な介入であるように見える」と述べ、「これはアメリカの指導者にとっても深刻な警告となる可能性がある」と付け加えた。

 

彼は続けて、「韓鶴子女史は何十年にもわたり宗教共同体を率いており、その指導者の活動は本質的に宗教の領域に属する」と述べ、「政府がこの領域に踏み込んだ瞬間、韓国の民主主義の原則は揺らぎ始める」と指摘した。

 

ギングリッチ氏は、「統一教会は長年にわたり、朝鮮半島の平和促進、南北関係の円滑化、国際文化交流の促進、大規模な国際ボランティア活動の実施に尽力してきた」と述べ、「全く論争や批判がなかったとは言えないが、この組織とその指導者を『犯罪集団』と性急にレッテルを貼ることは、重大な誤判断となる可能性がある」と訴えた。

 

また、「韓鶴子女史は82歳であり、長年にわたり国際社会において平和、家族の価値観、そして宗教間対話を重視してきた」と強調し、「そのような指導者を拘束することは、公平性、均衡性、そして公共の利益の観点から深刻な疑問を投げかける」と指摘した。 彼は続けて、「拘留は最終手段であるべきだ」と述べ、「高齢の宗教指導者に適用される場合、その社会的、人道的な影響をより慎重に考慮しなければならない」と強調した。

 

<パスター・マーク・バーンズの声明>

 

懲役2年判決となった韓鶴子女史に関し、トランプ大統領のスピリチュアル・アドバイザーのマーク・バーンズ牧師も力強い声明を発表した。

 

「私は、韓国のソウル中央地方法院によるハン・ハクチャ博士の判決に深く心を痛めています。パスター(牧師)として、宗教の自由を求める国際的な擁護者として、そしてスピリチュアル・ディプロマッツの創設者兼会長として、私はこの事件が、韓国内の宗教指導者および宗教機関への扱いについて深刻な懸念を引き起こしていると信じています。」と述べ、更に

 

「ハン・ハクチャ博士は、国際的に認められた宗教指導者であり、その奉仕と活動は世界中の何百万人もの人々に及んでいます。どのような政治的な意見の相違が存在したとしても、政府は、刑法が宗教指導者、宗教団体、または信仰を持つ人々に対する武器として決して用いられないよう、極めて慎重でなければなりません。」と声明で訴えた。

 

また、「キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、仏教徒、シク教徒をはじめ、あらゆる信仰を持つ世界中の宗教指導者に呼びかけます。信教の自由が脅かされる時、私たちは宗教の違いを超えて共に立ち上がらなければなりません。信教の自由は、その人の神学や教義に賛同できるかどうかによって左右されるものであってはなりません。」と述べ、宗教者への奮起を促した。

 

【検証-『天の摂理から見た  天の父母様の位相と価値』(光言社)】

 


前述のように、老齢で病身の韓鶴子女史は、今や権力による拘束の中にあり、良くも悪くも注目を浴びている。最近筆者は、特に韓女史の位相と価値、即ち「真のお母様のアイデンティティー」についてまとめた『天の摂理から見た  天の父母様の位相と価値』(光言社)を読んだ。

 

以下、この本の骨子と共に、この書が何を言わんとしているかを端的に記し、更に筆者の感じたことを率直に述べることにする。

 

家庭連合が出版した本『天の摂理から見た  天の父母様の位相と価値』(以下、「本書」と呼ぶ)は、a.総序、b.天の父母様について、c.イエス様とキリスト教二千年歴史の本質、d.六千年を経て誕生された初臨の独り娘・真のお母様、e.イエス様の使命を継承した再臨のメシア・真のお父様、f.天一国安着の主要摂理、g.結論、という構成になっている。

 

だが全体の骨子は、最初の「総序」に集約されているので、総序に沿って全体の内容を解説することにしたい。

 

(1) 天の父母様の夢について


文鮮明先生と韓鶴子女史
文鮮明先生と韓鶴子女史

 先ず本書の総序16ページに、「大初に、創造主・天の父母様には夢があった。.....天の父母様の夢、即ち創造目的とは、天の父母様は独り子と独り娘と共に天地人真の父母となり、地上天国を実現することである」とある。 

 

韓女史は、たびたび「天の父母様の夢」、「天の父母様は、始まりと終わりが同じ方」という表現を好んで使われる。「夢」も「始まりと終わりが同じ」も、女性らしい表現であり、これは端的に言えば、神の創造理想であり、そしてこの創造理想は必ず成就するということに他ならない。

 

(2) 神の定義について

 

神の定義であるが、本書には「この世界と人間を誕生させた神様は、父なる神だけでなく、母なる神、すなわち天の父母様として存在している」(p.57)と述べ、また「基元節以降の天一国時代は、『父なる神』とだけ認識していた神観に『母なる神』という神観をはっきり確立すべき時代である」(p.56)とある。

 

更に、「独り娘の宣布を通して、独り娘の本質と実体があきらかになり、これまで隠されていた天の母が世に顕現できるようになった。真のお母様は『独り娘』を通して、『天の母』を現すことを願われた。」(p.20)とある。

 

この点、原理講論には、「神は本性相と本形状の二性性相の中和的主体であると同時に、本性相的男性と本形状的女性との二性性相の中和的主体としておられ」(原理講論p.47)とあり、また創始者もみ言の中で、神を父母と語られているので、神が天の父母であることは、神の定義としては今までも言われてきた。

 

ただ、神の母性がどれだけ明確に認識されているかどうかである。 キリスト教では「あなたがたの天の父が完全であるように、完全でありなさい」(マタイ5.48)とあり、イエス様も主の祈りの中で「天にましますわれらの父よ」(マタイ6.9)とあるように、確かに神を「天の父」と呼んできた伝統がある。また祈る時、「天のお父様」と呼ぶことが多かった。そしてイスラエルのヤハウェも男性的である。

 

その意味で、「これまで隠されていた天の母が世に顕現できるようになった」との指摘は、明確に神を「天の父母」として認識する意味で的を得ていると言える。  

 

しかし聖書の伝統では、確かに神を「父」として表現しているが、一方で、「神は自分のかたちに人を創造された。男と女とに彼らを創造された」(創世記1.27)とあるように、神の「かたち」に男と女の双方が含まれるので、神を「男性」と限定することはできない。

 

また神を「父母」と呼ぶ場合、父と母という二人の神と認識すると多神教に陥るので注意が必要である。従って神は父や母という性別を持つ存在ではなく、父性的・母性的な双方の性質を止揚した、あるいは超越した一人の存在と理解することが肝要である。

 

(3)再臨のメシアのアイデンティティーについて

 

青年文鮮明先生
青年文鮮明先生

再臨主について、「イエス様が再臨する時には、イエス様の使命を引き継ぎ、イエス様が行けなかった真の父母の道を行くことのできるお一人が立てられなければならない」(本書p.18)とあり、また「再臨主は、独り子・イエス様のメシアの使命を継承し、創造原則に従って純潔なる成長期間を経て、み言を探し出し、国家的基盤を造成した土台の上で独り娘を迎える責任を果たすことによって真の父母となり、再臨のメシアの位置と価値を完成する」(p.18)とある。

 

更に「イエス様の使命を継承した方は、独り娘・真のお母様を迎えるための準備に専念し」(p.186)とあり、第四章のタイトルには「イエス様の使命を継承した再臨のメシア・真のお父様」とある。

 

このように、再臨主を「イエス様の使命を継承した方」という表現が強調されており、筆者としては若干気になるところである。

 

確かに再臨のメシア・文鮮明先生は、1935年4月17日、郷里の猫頭山で神の召命を受け(15才)、イエス様から使命を託されて使命を継承したことは間違いない。従って文字通り「イエス様の使命を継承した方」である。だが、独り子・真のお父様は、かって金振春(キム・ジンチュン)氏が彼の論文で書いていたように、イエス様から使命を継承した時に罪なきメシアになったのではない。 

 

金振春氏は、お父様について、「真のお父様が完全に原罪を持たずに生まれたとは、言い難く、メシアになる可能性を持って生まれて来られた」とし、いつ真のお父様が独り子となり、原罪がなくなったのかと言えば、お生まれになった時ではなく、神様の召命に応じてメシアの使命を受けた16 才の時であったことが理解できます」と明記した。(論文p.23)

 

つまりイエス様を通して神様からメシヤの使命を受けて、メシヤの使命を開始した時、神様の血統だけを受け継ぐ立場、即ち原罪のない立場になったと金氏はいう。

 

筆者は、この金氏の論文を読んで、腰を抜かすほど驚き、文鮮明先生無原罪誕生の真実性を、聖書的視点、文先生自身のみ言の視点、誕生前後の時代背景と文先生誕生前後の霊的現象の視点、そして筆者自身の信仰告白の視点から多角的に論証した。(参照-金振春氏の論文に反論する→ https://x.gd/gVnmK )

 

例えば創始者は、「世の中では文総裁について、『人間は堕落したので、文総裁も堕落した血筋だ』と考えているのですが、それは違います」(「平和の主人、血統の主人」p.47)と話され、次のように語られた。

 

「イエス様は二人目のアダムであり、再臨主は三人目のアダムなのです。そして三人目のアダムが堕落前の立場で来て、堕落前のエバを探し出さなければなりません。堕落していないエバを探し出して、子羊の宴会をしなければなりません。結婚して人類の父母となるのです」(「祝福家庭と理想天国(1) p.584~585)

 

また「ワシントンタイムズ財団」創立記念特別講演で、「救援摂理史の原理観」と題して次のように語られている。


「真の愛と生命の種を持ったアダムを失った神様は、サタンの讒訴条件のない新しい種をもった息子を探して立てなければなりません。神様が人間を創造するとき、アダムを先に造ったように、再創造摂理である復帰摂理も、堕落と無関係な息子を先に立てなければならないのです。これがメシア思想の根本です」(平和経P118~119、天聖経P122)


そして本書には、「独り子は、天の父母様の直系の息子として誕生し、創造原理的な道を行くことによって、天の父を実体で顕現させる」(p.39)とあり、本書にも、独り子、独り娘は「天の父母様の直系の息子・娘として誕生する」と明記されている。

 

(4)独り娘誕生の歴史的意味


韓鶴子女史
韓鶴子女史

 さて本書には、「イエス様を十字架にかけたユダヤ民族を通して、独り娘を送ることはできない。それゆえ、天の独り娘の誕生を準備するため、六千年の歴史のうち、五千年という時間を設けて韓民族を選び、天の摂理に協助する新しい選民として育ててこられた」(p.18)とある。

 

また、「独り娘は、韓民族の選民の基台の上に、『また来る』と語られたイエス様から出発したキリスト教の背景を持って誕生される。実にイエス様以降、二千年間の摂理の目的は、この地上に独り娘を誕生させることにあった。六千年の摂理歴史の末に誕生する独り娘は、摂理完成の中心軸である」(p.19)とある。

 

つまり、韓民族五千年歴史、キリスト教二千年の歴史の目的は、実に独り娘・真のお母様を誕生させることにあるのであり、独り娘は復帰摂理完成の中心軸であるという。

 

そしてイエス様から使命を引き継いだ真のお父様は、再臨メシアとしての天命を遂行する前に果たすべき責任があり、それは、イエス様が宣布することのできなかったみ言(原理)を探し出すこと、次にそのみ言を宣布してキリスト教基盤から信徒を集め、国家単位の基盤を造成することであり、その上で独り娘を迎えて、「子羊の婚宴」を通して真の父母としての、再臨のメシアの天命を遂行していく」とある。(p.26)

 

そして本書には次のようにある。

 

「これまで私たちは、独り子・イエス様と再臨のメシアを中心に天の摂理を理解してきた。天の父母様の目で真のお母様を見つめれば、真の父母として、摂理完成の中心軸は初臨の独り娘であることがはっきり悟るようなる。」(p.43)

 

最後に締めくくりとして次のようにある。

 

「2013年の基元節以前のみ言は、荒野時代に宣布されたみ言であり、2013年以降のみ言は、創造原理に基づいた天一国時代に宣布されたみ言である。み言と摂理の本質を正しく理解する道は、天一国時代のみ言をまず学ぶことである。天一国時代のみ言を通して、荒野時代のみ言を理解することである。天一国時代に宣布されたみ言を基盤として、天一国の神学が出てくる。」(p.47)

 

筆者は、韓民族五千年歴史やキリスト教二千年の歴史の目的が独り娘の誕生にあり、再臨主の使命が独り娘のために「み言」と「国家的基盤」を準備した上で、独り娘と聖婚(子羊の婚宴)することにあるといった、一種の「真の母史観」を読み、驚くと同時に、ここまで言い切れる韓鶴子女史の底知れぬ確信と確固たる召命観や責任意識に脱帽した。

 

誤解を恐れずに申せば、まさに今まで隠されてきた天の父母様の女性格の復権をかけた、韓鶴子女史の魂の叫びのように感じたのである。確かに韓鶴子女史誕生の背景や聖婚までの路程には、神の手厚い保護や、霊妙な摂理があったことは疑えない。(参照-子羊の婚姻 → https://x.gd/LilpT )


なお、本書は真の子女について言及し、「真の父母は絶対、唯一、永遠、不変であるので、真の子女(後孫)がどんなに父母理想を実現したとしても、真の父母に代わることはできない」(p.70)とある。つまり、真の父母は後にも先にもない唯一の存在である。

 

以上、「韓鶴子女史の有罪判決に思うー『天の摂理から見た真の父母様の位相と価値』(光言社)を読んで」のテーマで、韓女史の懲役2年の判決の意味、及び家庭連合が出版した『天の摂理から見た真の父母様の位相と価値』についての所感を述べた。この一文が何らかの問題提起になり、真の父母を大胆に証言するための参考になれば幸いである。(了)

牧師・宣教師   吉田宏

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​新生聖書勉強会

​ユニバーサル福音教会牧師
​家庭連合ポーランド宣教師
   吉田 宏

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